KAIHATSUGIKEN GROUP

Lotus 1-2-3 入門



第1日目

第2日目

第3日目

第4日目

第5日目

第6日目

第7日目

第8日目

第9日目

第10日目



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第1章 1−2−3R5Jの世界へようこそ

1. 1−2−3 R5Jはこんなソフト

■ 表計算ソフトとは

表計算ソフトといえば1−2−3,というのが、MS-DOSの世界では常識でした。
その1−2−3のWindows対応の最新版がLotus1−2−3R5Jです。
Lotus1−2−3R5Jは、MS-DOS版の1−2−3との高い互換性と、Windowsの
特徴であるGUIを使った快適な操作性と豊かな表現力を兼ね備えた使いやすい表計算
ソフトです。
1−2−3では、ちょっとした計算から企業の売り上げ、減価償却のリストなど実務に
直接関係することまで幅広く対応できます。

▼ 高速に再計算して、すばやくシュミレーションできる
▼ 大量のデータをまとめて計算できる
▼ MS-DOS版との高い互換性
▼ スマートアイコンで簡単操作
▼ ワークシートデータでグラフができる
■ 1−2−3に適した業務

1−2−3は表の作成から複雑な業務まで幅広く対応できます。とくに、次のような複
雑な計算業務を楽にしてくれます。

・ 予算と実績管理		・原価計算
・ 利益計算			・ローン償還表
・ 金利比較			・減価償却計算
・ 固定資産管理		・現金出納帳
・ 資金繰り計算		・手形管理
・ 銀行別預金管理

 2.1−2−3R5JをWindows95にインストールするには

■ アプリケーションの追加と削除

Windows95の場合、アプリケーションのインストール用のプログラムが用意さ
れています。そのため、Windows95対応版1−2−3R5Jのインストール方
法は、Lotus Super Office 96でもほとんど同じです。

@ インストール用のディスクを挿入する
A コントロールパネルを開く
B 「アプリケーションの追加と削除」を開く
C 「セットアップ」をクリックする
D 「次へ」をクリックする
E インストールを開始する
F インストールプログラムの起動画面が表示される
G 氏名等を入力する
H 入力した使用者と会社名の確認をする
I ロータス製品共通のディレクトリを確認する
J インストールする内容と、ドライブやディレクトリ名を確認する
K 1−2−3R5Jを登録するプログラムフォルダを選択する
L 確認メッセージが表示される
M インストールの進行状況が表示される
N 確認メッセージが表示される
O スタートメニューに1−2−3R5Jが登録される






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第2章 1−2−3の基礎の基礎

1. 1−2−3R5Jを起動するには

■ 起動と終了の仕方
 インストールが済んだら、まず始めに1−2−3R5Jの起動と終了の方法を知って
おきましょう。Windowsで
 1−2−3R5Jなどのソフトを使えるようにすることを「起動する」といいます。

起動方法
@ 「スタート」ボタンをクリックする
A 「プログラム」→「Lotusアプリケーション」→ロータス1−2−3R5Jを
    クリックする
B 「1−2−3へようこそ」のダイアログが表示される
C テンプレートを選ぶダイアログが表示される。
D 作業が行える画面になる

終了方法
1. 「ファイル」メニュー〜「1−2−3の終了」をクリックする
2.1−2−3R5Jの使い方を学習する

■ 学習ソフトの使い方

1−2−3R5Jをインストールした後に初めて起動すると「1−2−3へようこそ」
というタイトルのダイアログボックスが表示されます。この画面で「チュートリアル起
動」のボタンをクリックすると、1−2−3R5Jの使い方を対話形式で独習できる学
習ソフトが起動されます。また、後から学習ソフトを起動してレッスンすることもでき
ます。
ここでは、1−2−3R5Jを起動した後で学習ソフトを使う方法を学習します。

@ 「ヘルプ」→「チュートリアル」を選ぶ
A 「簡単なワークシートを作成する」をクリックする
B レッスンを進める


3. これが1−2−3R5Jだ

■ 画面の名前と機能

1. タイトルバー
ウィンドウのソフト名やファイル名、メニューの説明文が表示されます。
2. スマートアイコン
1−2−3R5Jを操作するボタンです。
3. ワークシートタブ
	複数ワークシートの管理のために表示されているタブです。
4. セルボタン
	現在のセル位置を示します。
5. 左右分割ボタン
	ワークシートウィンドウを垂直に分割するボタンです。
6. ステータスバー
	現在の作業状態や内容が表示されます。
7. 表示形式セレクタ
	数値の表示形式をメニューで表示します。
8. 少数桁数セレクタ
	数値の表示する小数部の桁数を変更します。
9. ナビゲータ
	名前を付けた範囲やグラフにジャンプしたりコマンドを指定します。
10. 関数セレクタ
	関数を入力するボタン
11. 内容ボックス
	カレントセルの内容が表示されたり、セルのデータを入力・編集します。
12. メニューバー
	1−2−3R5Jの総てのコマンドはこのメニューを使って実行できます。
13. 最小化ボタン
	1−2−3R5Jをタスクバー上にボタンにします。
14. 最大化ボタン
15. 閉じるボタン
	1−2−3R5Jを終了します。
16. タブスクロールボタン
	ワークシートタブを左右にスクロールします。
17. タブ表示ボタン
	ワークシートタブの表示・非表示を切り替えます。
18. スクロールボックス
	ドラッグしてワークシートをスクロールします。
19. 新規ワークシートボタン
	新しいワークシートを挿入するにはこれをクリックします。
20. スクロールボタン
	クリックで1行ずつワークシートがスクロールします。
21. モード表示
	「入力」「メニュー」などの1−2−3R5Jのモードが表示されます。
22. スマートアイコンセレクタ
	スマートアイコンセットを変更します。
23. ポイント数セレクタ
	文字の大きさを変更します。
24. フォントセレクタ
	フォントを変更します

 4.3次元ワークシートを知ろう

■ ワークシート、セル、3次元シート
1−2−3R5Jで数値や文字を入力したり、グラフを作成する表を「ワークシート」
と呼びます。また、ワークシートは列と行を格子状に区切った「セル」と呼ばれるもの
で構成されています。さらにワークシートは1ファイルの中に256枚まで作成でき、
大量のデータを簡単に計算することができます。ここでは、この1−2−3R5Jのワ
ークシートの構造について学習します。

1. ワークシートタブ
各ワークシートに名前が付けられます。このワークシートタブをクリックすると画面の
一番前に表示されて、作業の対象になります。
1−2−3R5Jでワークシートを複数枚作成した場合にシート名は規定値では順番にA
,B,C,D,...AA,BBという名前が付きます。このシート名は、タブをダブルクリックして
半角15文字以内の作業しやすい名前に変更できます。

2. 列番地
列位置を表すアルファベットです。1−2−3R5JではAから始まりZの次はAAと
なり、最後の列番地はIVです。

3. 行番地
セル番地の行位置を表す連番数値です。1−2−3R5Jには8192行まで用意され
ています。

4. セル
セルには「資金繰り表」のような文字データや「39700」のような数値データ、様
々な計算式を入力することができます。

▼ セル番地をよく理解しよう
ワークシートの各セルはワークシート名と行番地、列番地を組み合わせたセル番地が付
いています。1−2−3R5Jのワークシートデータにコマンドを与えて作業するとき
には、必ずこのセル番地を使います。

 5.1−2−3R5Jを動かそう

■ メニュー、スマートアイコン、ステータスバー
1−2−3R5J上でワークシートデータを加工したり、印刷したりするには、1−2
−3R5Jに対してその指示を与える必要があります。1−2−3R5Jには、同じ機
能を次のような操作方法で実行することができます。

@ メニューバーを使う
A スマートアイコンを使う
B ステイタスバーを使う

6. ダイアログボックスを分解する

■ ダイアログボックスの説明
1−2−3R5Jのメニューをクリックしたり、スマートアイコンをクリックすると「
ダイアログボックス」を呼ばれる設定画面が表示されます。ダイアログボックスには様
々な部品があり、これらの操作方法を知っておく必要があります。また、ダイアログボ
ックスを使うことで複数の設定を1度にでくるメリットもあります。

@ ドロップダウンリストボックス
右側の矢印ボタンをクリックすると選択リストが表示される部品を「ドロップダウンリ
ストボックス」をいいます。

A コンボボックス
上部の部品はテキストボックスといい、下部はリストボックスというものです。そして
この2つの組み合わされたものがコンボボックスです。テキストボックスに直接入力す
るか、リストボックスをクリックして選択することもできます。

B チェックボックス
設定のオンとオフを切り替えるボックスを「チェックボックス」をいいます。

C オプションボタン
設定項目でどれか1つだけ選択可能なボタンを「オプションボタン」といいます。この
ボタンは通常並んでいるうちのどれか1つを設定するような形式で表示されます。

D 「OK」ボタン
このボタンをクリックするとダイアログボックス内で設定されたものを1−2−3R5
Jが実行し、ワークシートの作業状態に戻ります。

E 「キャンセル」ボタン
このボタンをクリックするとダイアログボックス内で設定されたものを無視して、ワー
クシートの作業状態に戻ります。

F スピンボックス
数値を設定するテキストボックスとそれを上下する矢印で構成された部品を「スピンボ
ックス」をいいます。
▼ キーボードで操作するには
ボタンやチェックボックスの後ろに付いている括弧付きのアルファベットは、キーボー
ドから「ALT」キーを一緒に押すとボタンやチェックボックスをクリックしたのと同
じことになります。


7. ワークシートファイルを開くには

■ 作成済みのファイルを開く
データを入力したりグラフを作成したワークシートは「ファイル」という単位でディス
クに作成されます。作業を終えてワークシートをディスクに保存しなければすべて消え
てしまいます。1−2−3R5Jで作業を再開するには、必ず以前作業していたワーク
シートファイルをディスクから呼び出さなければなりません。Windowsではこの
作業を「ファイルを開く」といいます。ここでは、サンプルファイルを開いてみます。

@ メニューから順に「ファイル」メニューの「開く」コマンドをクリック
A 1−2−3R5Jのディレクトリに移動する
B さらにサンプルファイルが導入されたディレクトリを選択する
C 目的のファイルを選び、「OK」ボタンをクリック

▼ ファイル名
直接ファイル名を入力するか、リストボックスの中からクリックして開くファイル名を
指定します。

▼ ファイルの種類
矢印をクリックするとMS-DOS番の1−2−3や他のソフトで作成したファイルを指定す
ることができます。

▼ ディレクトリ
選択されたドライブのディレクトリリストが表示されます。ディレクトリ内のファイル
を表示するには、ディレクトリ名をダブルクリックします。

▼ ドライブ
ファイルを開く対象となるドライブを変更することができます。

▼ 結合
ファイルを選択してボタンをクリックするとダイアログボックスが表示され指定したフ
ァイル作業中のワークシートに結合することができます。

8. ワークシートファイルを保存するには

■ 作成したワークシートの保存
データを入力したワークシートはファイルとして保存しなければ、次回に開いたとき作
業内容は反映されません。ここでは、現在開いているワークシートの名前を変更して保
存する方法を説明します。この手順は新規にワークシートを作成して保存する場合でも
同じです。

@ 「ファイル」→「名前を付けて保存」をクリック
A 新たなファイル名を入力して「OK」ボタンをクリック
B 新しいファイル名がタイトルバーに表示される。

▼ できるだけ「名前を付けて保存」で保存しよう
「名前を付けて保存」というと、最初に保存するときや既存のファイルを別の名前で保
存するときだけ使うことになっていますが、初心者の方には、通常の保存でもこのメニ
ューを使うことをお勧めします。
「上書保存」の場合は、メニューのコマンドを選ぶとすぐに保存が開始されてしまいま
す。ファイル名を確認したり、本当に保存してよいかどうか確認するタイミングがあり
ません。
それに対して、「名前を付けて保存」の場合、ダイアログが表示され名前を確認したり
、OKボタンを押す前に本当に保存してよいか確認できます。
「名前を付けて保存」という名前になっていますが、ファイル名テキストボックスやリ
ストボックスさえ触らずに、OKボタンだけ押していれば上書保存にもなるのです。

▼ ワークシートは同じ名前でも保存できる
MS-DOSでは1つのディレクトリには同じ名前のワークシートファイルは共存できません
が、他のドライブやディレクトリならば、全く同じ名前で保存できます。





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第3章 データ入力の基本

1. 文字や数値をセルに入力するには

■ データの入力、消去、編集
新しいワークシートは真っ白な白紙と同じ状態です。この白紙のワークシートに売上や
顧客リスト、またはグラフを作成して貼り付けることが、1−2−3R5Jを使うとい
うことになります。ワークシートはセルで構成されているので、入力するデータも文字
であれ数値であれ、セル単位で作業を行います。まず、基本的な文字と数値の入力方法
を覚えましょう。

@ 入力したいセルをクリック
A 文字を入力する
B 「Enter」キーを押す
C セルの内容が確定される
D 数値を入力する
E 「Enter」キーを押す
F セルの内容が確定する
▼ データの種類は3種類
1−2−3R5J乗せるに入力できるデータには、3種類あります。

@ 文字列データ
「Lotus」や日本語の「東京」などを1−2−3R5Jでは文字列データとして扱
います。

A 数値データ
「123」や「1.25」などは数値データといいます。日付も数値データ扱いになり
ます。

B 式
「1*3」、「+A1−A2」、「0>1」などの式をセルに入力することもできます
式はさらに次の3つに分かれます。
算術式  	:1*3,2−(10)など
論理式  	:0>1、1+1=2など
文字列式 	:+"94"&"年度"など

▼ ファンクションキーでも編集できる
編集したいセルにセルポインタを移動後、ファンクションキーを[F2]を押してもデ
ータの編集を開始することができます。

▼ スマートメニューで削除
削除したいセルにセルポインタを移動後、マウスの右ボタンをクリックするとスマート
メニューが表示されます。ここで「消去」をクリックしてもセルの内容を消去すること
ができます。
 
2. 日付や時間をセルに入力するには

■ 日付を時間のデータの入力
1−2−3R5Jでは日付や時間のデータは、そのデータ同士で「何日経過しているか
?」「この部品の製造には何分かかるか?」というような計算をするために、日付や時
刻を連番という概念で管理しています。
また、セルに入力された数値や式の結果は「\1,000,000」や「50%」のように様々な
形式で表示できます。

@ 入力するセルをクリック
A 日付を入力する
「1995/5/20」と入力して「Enter」キーを押す
B ステータスバーをクリックする
C 表示形式を選択する
H05.12.31をクリックする
D 表示形式が変わる
E 時間を入力する
「18:00」と入力して「Enter」キーを押す
F 表示形式を変える
11:59AMをクリックする
G 変更されて、PM表示になる
H 日付と時刻を消す
セルをクリックして「Delete」キーを押す
▼ 表示されているのは、実際のデータを装飾したものである
1−2−3R5Jはステータスバーの表示形式設定が「自動」になっていれば、入力さ
れたデータを日付なのか時刻なのか、またはパーセント形式で表示する必要があるのか
を判断して、セルにもっともふさわしい表示形式を施します。この例では西暦の日付を
「/」区切りで入力したために1−2−3R5Jが西暦の表示形式yy(年)/mm(
月)/dd(日)の表示にしたわけです。そしてこのセルデータは「1995/05/
20」という文字列のデータではなく、
「34839」という数値データで1−2−3R5Jが管理しています。日付のデータ
は日付連番といい1900年1月1日を起算日として計算されています。1900年1
月1日は数値「1」で、移行日経過するたびに1ずつ加算されていきます。入力したデ
ータ1995年5月20日は起算日から34839日経過しているわけです。日付の表
示形式を変えるだけで和暦に変更できます。


3. セルのデータを修正しよう

■ セルデータの編集

セルに入力してあるデータを修正することが、何回も作業中にはよくあります。このよ
うな単純作業は効率よく行わないと、イライラしてしまうものです。
ここでは、セルデータの編集方法を学習します。

@ 編集したいセルをダブルクリック
A 編集可能な状態になる

▼ マウスでクリックしなくても、キーボードを使ってセルポインタを移動できます。
たとえば、上下左右の矢印キーを使って移動できます。ただし、編集モードのとき左右
の矢印キーは、セル内の文字単位でしか移動できません。左右1画面のスクロールは「
Tab」と「SHIFT」+「Tab」で、上下1画面のスクロールは「PageUp
」と「PageDown」キーで行います。

▼ マウスとキーボードの両方を使い分ける
セルの編集のポイントの1つは、いかにして編集モードにするかです。1−2−3R5
Jには、マウスをダブルクリックする方法と、[F2]キーを押す方法があります。セ
ルの中にカーソルが表示されれば、後はテキストの編集の要領で修正できます。
セルの編集にはマウスも使えますが、入力作業のほとんどはキーボードの操作で行いま
すので、[F2]キーなどキー操作での編集方法を覚えておく方がよいでしょう。
マウスでの操作は、全く違うセルへの移動や長い文字列内でのカーソルの移動など、方
向キーを使っていたのでは、かえって扱いづらいときに利用するとよいでしょう。また
セルの内容全部を削除したい場合など、セル全体を運ぶときにもマウスの方が便利です

▼ 間違った場合は?
編集に失敗したら、「編集」メニューから「元に戻す」コマンドを選んでください。編
集する前のデータに戻ります。


4. いらない行を削除するには

■ 列・行の削除

1−2−3R5Jのワークシートでは、作業中不要になったセルを列や行という単位で
まとめて削除することができます。また、複数の行や列もまとめて削除できます。こう
した、操作は1−2−3R5Jを使う上で頻繁に行います。ここでは、行や列の削除方
法を学習します。

@ 行を選択する
A 「編集」メニューから「削除」をクリックする

▼ 「選択」するの意味
行番号をクリックするとその行全体が反転表示された状態になります。この状態を「行
を選択した」といいます。
このように選択しているものが1−2−3R5J上で意味がある場合には、それを操作
するマウスの右ボタンを押してスマートメニューを表示するようにします。スマートメ
ニューは現在選択されたものに対し実行可能なメニューしか表示しないので、1−2−
3R5Jの操作に不慣れな初心者でも迷うことなくコマンドを実行できます。逆に言え
ば、ワークシート上の何かを選択して右ボタンを押しても意図したメニューが表示され
ないときには、その選択物にはそのような操作はできないという目安になります。スマ
ートメニューを上手に使いましょう。

▼ 連続した行や列を選択するには

1度に複数の列や行を選択するには、始点の行番号から終点の行番号までマウスでドラ
ッグします。
1行おきや不規則に列を選択するには、「Ctrl」キーを押しながらクリックします
5. 新しい列や行を挿入するには

■ 列・行の挿入

1−2−3R5Jのワークシートの作成中に新しい項目を追加したいときは、表中に新
しい列や行を挿入することができます。
後から簡単に新しい列や行を挿入できることは、紙に書いた表と大きな違いです。紙で
は、取消線で削除はできても追加は簡単にはできません。ここでは、列と行の挿入方法
を学習します。

@ 挿入したい行の番号をクリックする
A 「Ctrl」キーを押しながら「+」キーを押す

▼ ショートカットキーを覚えよう
ここで紹介した行の挿入を実行するキーボード操作を、1−2−3R5Jでは「ショー
トカットキー」といいます。ショートカットキーは、ある程度1−2−3R5Jの操作
に熟練した方が、キーボードから手を離さずのコマンドを実行できるように用意されて
います。ショートカットキーは、すべてのニューの用意されているわけではありません
が、誰もが使うワークシートの基本的な操作には用意されています。ショートカットキ
ーがどのメニューに用意されているかは、メニューを表示するとわかります。

▼ 列の選択も全く同じ
列の選択も全く同じで、列の上部をクリックするだけです。行と同じように、右クリッ
クでスマートメニューがでますし、「Ctrl」キー+「+」キーのショートカットキ
ーも使えます。


6. 規則性のあるデータを効率よく入力するには
■ スマートフィルの使い方
1−2−3R5Jには、「1月、2月、……12月」や「月曜日、火曜日、……日曜日
」のような規則性のあるデータをマウス操作で簡単に一括入力できる「スマートフィル
」という機能があります。スマートフィルを使えば、いままで苦労していたデータの入
力がとても簡単になります。

@ 入力したいセルの合わせる
A マウスポインタをセルの右下はしに合わせる(マウスポインタの形が変わる)
B そのまま範囲を指定する(ドラッグする)

連続した日付連番や時刻連番を入力する

@ 入力範囲を選択する(ドラッグする)
A 「範囲」メニューから「埋め込み」をクリックする
B 埋め込みダイアログが表示される
C 初期値に開始時刻を入力する
D 間隔値に埋め込む時間の間隔を入力する。単位は、下のオプションボタンによって
   変わる
E 最終値に終了時刻を入力する
F 「OK」ボタンをクリックする

▼ ワークシートタブにもスマートフィルを応用できる

1−2−3R5Jからはワークシートタブに規則性のある名前を付けてから「新規ワー
クシート」ボタンをクリックすると、自動的にワークシートタブ名が作成されます。

 
7. セル内で計算するには
■ 基本的な式の入力
1−2−3R5Jのワークシートは、式を入力するためにデザインされているといって
も過言ではありません。各セルにはそれぞれ全く別の式を入力して、それらをまとめて
合計することもできます。ここでは1−2−3R5Jに式を入力する方法と、そのルー
ルを学習します。

▼ セルに式を入力するとその計算結果が表示される
1−2−3R5Jのワークシートのセルに式を入力すると、式そのものではなく、その
式の計算結果が表示されます。
1つのセルに入力できる計算式の長さは、半角文字512字までです。入力した式は、
文字データや数値データ同様編集することができます。

▼算術式
演算子(+,−,*,/,^など)を使って記述された計算式を算術式といいます。電
卓で計算するのと同じようなもので、比較的理解しやすいでしょう。

▼ 文字列式
文字と文字を結合する演算子「&」を使って作成された式を文字列式といいます。

▼ 論理式
「1は0より大きいか」などの論理比較をする式を論理式といいます。論理式の計算結
果は真か偽であるかしかありません。真の場合には数値0が表示されます。難しい考え
方の計算式ですが、頭の片隅にでもとどめておきましょう。

▼ 演算子の優先順位
1−2−3R5Jでは式を計算する際に、いくつかのルールに従って計算します。
1. 括弧で括られたものから計算する
2. 1−2−3R5Jの内部で決められている計算優先順位の高いものから計算する。

順位		演算子		演算
1		^		べき乗
2  +、−		正または負
3  *、/		乗算、除算
4  +、−		加算、減算
5  =、<>		等号、不等号
<、>		より小、より大
<=、=>	より小か等しい、より大か等しい
6  #NOT#		論理否定
7  &		文字列結合
#AND#		論理和
#OR#		論理和





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第4章 式の入力と式のコピー

1. セル番地を使って式を作るには

■ セル番地を使った式

@ 計算結果を表示したいセルをクリック
A 「+」と入力する。「+」を入力すると文字ではなく式として認識する
B 式に使いたいセルをクリックする
C 演算子を入力する(+、−、*、/等)
D 式に使いたいセルをクリックする
E 「Enter」キーを押す
F 計算される
▼ 間違った場合は?
式の入力途中で間違いに気づいたら、矢印キーや「BackSpace」キー、「DE
L」キーを使って修正します。文字入力全体を取り消したいのなら、「Esc」キーを
押してください。すると入力された内容は、すべて取り消され前の状態に戻ります。

2. セルの参照を使ってシュミレーションするには
■ セル番地を使った式の利用方法
式をセル番地で作成すると、シュミレーションしたいときには、参照先のセルデータを
変更すれば、式の中のセルを参照した値は、、すぐに再計算されて新しい結果を表示し
ます。もちろん式を入力したセルがさらに他のセルの計算に用いられても、1−2−3
R5Jは参照順に再計算してくれます。1−2−3R5Jの本質的機能はこの「再計算
」なのです。

 
3. 式をコピーしてワークシートを作るには

■ 式のコピーと相対番地、相対参照

ワークシートの式をすべて、1つ1つ手で入力するには膨大な時間と労力を必要としま
す。そこで、1−2−3R5Jのような表計算ソフトに必ずあるのが「式のコピー」で
す。
式のコピーは、単純にデータをコピーするだけでなく、ワークシートを構築していく上
で便利な機能があり、これが便利にするのですが、混乱も引き起こすのです。

@ コピーしたい式が入っているセルをクリックする
A マウスの右ボタンをクリックしてスマートメニューを出し、コピーをクリックする
B 貼り付けるセルを選択する
C マウスの右ボタンをクリックし、貼り付けを選択する

▼ 同じ式をコピーしやすいように並べよう
セルのコピーの中でもっとも多いのが、他のセルを参照している式が入ったセルのコピ
ーです。式のコピーは、全く同じ項目を取引先や販売員ごとに集計したり計算したりす
るときに威力を発揮します。
式のコピーは、行や列で連続していればドラッグで簡単に行えます。逆に、バラバラの
セルにコピーするのは大変です。そこで、ワークシートを作成する際には、こうした同
じ項目を集計したり計算するセルが並ぶように考慮して設計します。

▼ 相対番地
「B12」や「D12」といったコピーすると調整される番地の表し方

▼ 相対参照
参照するセルの位置関係が同じになるように調整しされる関係
 
4. セル番地を調整されずにコピーするには

■ 絶対番地・絶対参照の使い方

セルを参照する式をコピーすると、簡単にワークシートを構築できることがわかりまし
た。また、コピーでセル番地が調整されるセル番地を「相対番地」ということも学習し
ました。しかし、場合によっては、コピー先でセル番地が調整されない方がいいことも
あります。ここでは、セル番地を調整されないでコピーする方法を学習します。

@ コピー元のセルを編集する
式が入力されているセルをダブルクリックする
A 参照先を絶対番地にする
絶対番地にしたい箇所にカーソルを合わせ,[F4]キーを押す
ワークシート名を含めたすべてのセル番地が表示され、ワークシート名、列番地、行番
地それぞれの先頭に$記号が付く
B スマートフィルで式のコピーをする

▼ 相対番地はコピー先で変わってしまいます。コピー先でも調整されないように番地
を固定した形で表現するのが「絶対番地」です。絶対番地は、セル番地に「$」マーク
を付けて表現します。「F4」キーを用いて簡単に相対番地と絶対番地を切り替えられ
ます。


5. セルに名前を付ける

■ 範囲名の定義
セル番地を使って式をコピーすれば、コピーができたり再計算によるシュミレーション
ができたり非常に便利です。でも、セル番地を見ているだけでは、その式がなにとなに
をどのように計算しようとしているのかはわかりません。そこで1−2−3R5Jには
、セルに自由に名前を付けることができるようになっています。

@ 名前を付けるセルをクリック
A マウスの右ボタンをクリックし、「範囲名」を選択する
B 範囲名を入力する

▼ 範囲名の約束ごと

範囲名は日本語でも英語でも、その両者が混在したもにでも自由に付けることができま
す。ただしその文字数は全角文字で7文字、半角文字では15文字以内でなければなり
ません。範囲名は1つだけを対象に付けるのではなく、長方形の範囲を1つの範囲名で
定義することもできます。範囲に名前を付けると1−2−3R5Jの印刷範囲を指定す
るときなどに便利です。






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第5章 ワークシートを装飾する

1. 日付の表示形式を変更するには

■ 日付と時刻の表示形式
1−2−3R5Jの日付連番データや時刻連番データは、様々な種類で画面の表示形式
を設定できます。

@ 日付を入力する
「1995/4/1」と入力し「Enter」キーを押す
A マウスの右ボタンをクリックし「数値の表示形式」をクリックする
B ダイアログボックスが表示されるので表示形式を変更する


2. パーセント表示にするには

■ パーセント形式の設定
1−2−3R5Jのワークシートでは、数値データを「%」記号を付けて表示すること
もできます。この他にも「¥」記号や日付の形式の表示、数字の3桁ごとの「,」付き
などがあります。これらの表示形式とセルの属性の関係について学習します。

@ 表示形式をパーセント表示にしたいセルを選択する
A 画面左下の「表示形式セレクタ」をクリックし、「%」をクリックする


3. 金額に¥マークを付けて表示するには

■ 通貨形式の設定
1−2−3R5Jでは、同じ数値を日本円として表したり1ドルで表したり、あるいは
単純な数値として表したりいろいろな形式で表示できます。

@ 金額表示したいセルを範囲指定する
A 画面左下の「表示形式セレクタ」をクリックし、「日本・円」をクリックする
B 「¥」と「,」がついて表示される

▼ 1−2−3R5Jでセルの表示形式を変更する方法は次の4種類があります。
1. ステータスバーを使う
2. マウスの右ボタンを押して、スマートメニューを使う
3. スマートアイコンを使う
4. 「スタイル」メニューから実行する
この中で1番簡単な方法は、1.のステータスバーを使う方法です。また、小数点以下
の表示桁数やフォントの変更、さらにフォントのポイント指定などもステータスバーを
使うようにした方が効率がいいでしょう。

4.セルの中身がみれる幅にするには

■ セルの幅や高さの変更
1−2−3R5Jのワークシートのセルの幅や高さは、入力するデータの長さやフォン
トの大きさに合わせて変更することができます。セルの幅を変更することで画面上のワ
ークシートが見やすくなったり、行の高さを変更することでタイトルなどを大きなポイ
ントのフォントに変更することもできます。1−2−3R5Jでは同一列内に入力され
ている1番長いデータに合わせて、セル幅を自動調節することもできます。

@ 列アドレス(A,B等)の境界部分にマウスポインタを合わせる
A ポインタの形が変わったらドラッグして任意の幅に合わせる

▼ 数値データは列幅が足りないと表示されない

数値データは列幅が足りないと「****」のように表示されます。このような場合は
列幅を広げるか、フォントサイズを小さく指定します。

@ 「****」表示されている列アドレスの境界部分にマウスポインタを合わせる
A ポインタの形が変わったらダブルクリックする


5. 文字の書体を変えるには

■ フォントの設定

1−2−3R5Jのワークシートに入力した表題や、項目名または数字などの書体を変
更するのは簡単です。

@ 文字の大きさやフォントを変更したいセルをクリックする
A 画面下の「ポイント数セレクタ」をクリックしポイント数を選択する
B 画面下の「フォントセレクタ」をクリックし、変更したいフォントを選択する

 
6. セルのデータを移動するには

■ ドラッグアンドドロップでの移動
ワークシートに入力したデータは簡単に他のセルへ移動することができます。セルデー
タの移動方法もたくさんありますが、一番簡単な方法はマウスを使ってドラッグアンド
ドロップすることです。またワークシートのセルデータを他のセルへ移動すると、入力
されていたデータだけでなく、そのセルの表示形式やフォントなどの属性も一緒に移動
されます。

@ 移動したいセルのクリックする
A マウスポインタをセルに合わせる
B ポインタの形が変わったら(手の形)、移動先までドラッグする

▼ 近くの場所へはドラッグアンドドロップ、遠くの場所へはアイコンかメニューで
セルデータの移動先が近くの場合なら、ドラッグアンドドロップを使うのが一番簡単で
す。
しかし、スクロールする必要があるほど離れた場所へ移動させるときには、スマートメ
ニューやスマートアイコンを使った方が、意図通りの移動が簡単にできます。
スマートアイコンでもスマートメニューでも、まず移動元になるセルをクリックするか
ドラッグして指定します。
次に切り取りアイコンか「切り取り」メニューを選んでクリックします。そして貼り付
け先のセルを選んでクリックします。
最後に、貼り付けアイコンか「貼り付け」メニューで移動させます。


7. 均等割りや中央揃えをするには

■ 文字位置の設定
ワークシートに入力した文字列はフォントや属性を変更したり文字ポイント数を大きく
するだけでなく、セルの中でどのように配置するか変更することができます。セル中の
配置は、一度設定してしまえばデータを編集して文字列の長さが変わっても、1−2−
3R5Jが自動的に調整してくれます。

@ 均等割付にしたい文字列のセルをクリックする
A 表示範囲をドラッグして選択する
B マウスの右ボタンをクリックして「文字位置」を選択する
C 文字位置ダイアログが表示されるので、「均等割付」と「複数列に表示」をクリック
	   する
D 文字列が表示範囲内に均等に割り当てられる

 
8. ワークシートに罫線を引く

■ 罫線の描画
1−2−3R5Jのワークシートのセルとセルの境界には罫線を描画することができま
す。罫線を描画することで、ワークシートの合計行や平均を求めた列を強調することが
できます。また罫線にはいくつかの種類があります。そして罫線も表示形式同様に各セ
ルの属性になります。

@ 罫線を描く範囲をドラッグで指定する
A マウスの右ボタンをクリックし、「線と色」をクリックする
B 罫線を付ける位置を選ぶ(外枠、全部、上、下、左、右)
C 罫線の太さを選び、「OK」ボタンをクリックする

▼罫線はセルの枠線に沿って描画されます。

罫線はセルの上下左右の枠線に沿って描画されます。その全く同じ罫線を隣り合わせの
セルに描画すること、接した四辺部分にはそれぞれ罫線描画がされていることになりま
す。このことを知らないと、一方のセルを消去しても、接しているもう片方のセルの罫
線が表示されているので、「おかしい、確かに罫線を消したのに」と考え込んでしまい
ます。


9. セルに色を付けるには

■ セルの色の設定

ワークシートの計算結果を綺麗に装飾してカラープリンタで印刷したり、セルに網掛け
を施してアクセントを付けることもできます。1−2−3R5Jの画面イメージはその
まま印刷イメージになりますので、ワークシートを思いのままに装飾することができま
す。

@ 画面下の「スマートアイコンセレクタ」からスタイルのスマートアイコンを選択する
A 色を付けたいセルの範囲をドラッグで指定する
B 「色と線」のアイコンをクリックする
C 「線と色」のダイアログボックスが表示される
D 背景の色と文字の色を選択する

▼ 色と模様の2つの装飾ができる
セルの背景には、色と模様の2つの装飾を付けられます。通常は、セルの色だけを使え
ば印刷時にはきちんと網がかかって印刷されますので十分です。網だけで区別が付かな
いとき、とくに紙に印字するときにはっきり特別を付けたいときに模様を使います。


10. セルのスタイルを他のセルにコピーするには

■ スタイルのコピー
文字や網掛け、さらにフォントなど複数の装飾を他のセルに設定することができます。
セルのスタイルをコピーすれば、何回もダイアログやスマートアイコンをクリックする
必要がなくなります。ここではメニューから形式を選択してコピーする方法と、1−2
−3R5Jの便利なファストフォーマットを使った2つの方法を学習します。

@ 装飾を施したセルをクリックする
A 「編集」メニューから「コピー」を選択する
B スタイルの貼り付け先を範囲選択する
C 「編集」メニューから「形式を選択して貼り付け」を選択する
D スタイルを選択する

▼ セルのデータと表示形式や装飾情報は別に管理されている

1−2−3R5Jのセルは入力された値や式などと、そこに施された表示形式やスタイ
ルは別に管理しています。そのためにスタイルだけをコピーすることができるのです。
逆に言えば、どんなに見た目が変わってもデータ本体というのはスタイルに関係なく不
変です。

▼ ファストフォーマットを使う

スタイルのスマートアイコンを表示して、ファストフォーマットアイコンをクリックす
ると、「Esc」キーを押すまで連続してスタイルをコピーすることができます。


11. よく使うスタイルに名前を付けるには

■ 名前付きのスタイルの活用
セルに施した罫線や下線または色などの装飾を次回1−2−3R5Jで作業する際に利
用したり、他のワークシートでも利用したい場合があります。このようなときには、そ
のセルを使ってスタイル名という名前を付け、その名前で装飾を設定することができま
す。ここではスタイル名の設定方法を学習します。

@ 名前を付けたい範囲を選択する
A 「スタイル」メニューから「名前付きスタイル」をクリックする
B スタイル名を入力する
C 「定義」をクリックし、「OK」ボタンをクリックする

▼ スタイル名を使うときにはステータスバーが便利

名前の付いたスタイルで装飾されたセルがカレントのときには、そのスタイル名がステ
ータスバーに表示されます。さらにスタイル名の表示されているステータスバーをクリ
ックすると、定義済みスタイル名の一覧が表示されるので、その中からスタイルを選択
することもできます。





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第6章 ワークシートを印刷する

1. 印刷結果を事前に確認するには

■ 印刷プリビューの使い方
1−2−3R5JのようなWindows上のアプリケーションソフトは、画面の表示
イメージがそのまま印刷結果と等しくなるように設計されています。しかし、用紙サイ
ズや余白の関係で画面上と印刷結果は微妙に異なります。そこで、
1−2−3R5Jではページレイアウトの設定に従った印刷イメージをディスプレイに
表示する「プリビュー」機能があります。ここでは1−2−3R5Jの印刷プリビュー
の使い方を説明します。

@ 印刷プリビューのスマートアイコンをクリックする
A 印刷プリビューダイアログボックスが表示される
B 「OK」ボタンをクリックする
C 印刷イメージが表示される

▼ 印刷範囲を指定しなくても自動的に内容全部が印刷される
ワークシート上で特別の範囲やグラフなどを選択せず印刷プリビューするとワークシー
トの内容全部が表示されます。もちろんこのまま印刷すれば、内容全部が印刷されます


2. 特定の範囲を印刷するには
■ 印刷範囲の設定
ワークシートの特定範囲だけを印刷したい場合には、その範囲をマウスで選択します。
思い通りの印刷結果を得るには、印刷範囲の設定を行った方がよいでしょう。

@ 印刷したい範囲をドラッグで指定する
A 印刷プリビューのスマートアイコンをクリックする
B ダイアログボックスが表示される
C 選択した範囲をクリックする
D 「OK」ボタンをクリックする
E 印刷範囲の限定されたプリビュー画面になる

 
3. 印刷する用紙サイズを変えるには

■ プリンタの設定
大きな表を印刷するためには、用紙サイズを変更しなければならない場合もあります。

@ 「ファイル」メニューから「プリンタの設定」を選択する
A ダイアログボックスが表示されたら、「設定」ボタンをクリックする
B 用紙サイズや方向、給紙方法を設定し、「OK」ボタンをクリックする

▼ 印刷範囲の点線を消すには
印刷範囲を一度設定すると、印刷範囲に沿って点線の枠が表示されます。この枠は全ペ
ージを印刷するように設定しても消えず、再度別の場所を印刷範囲に設定する以外に消
す方法はありません。
ただし、印刷範囲の設定はそのままで、点線の表示だけ消すことができます。この方法
は、改ページ記号も表示されなくなりますので、気を付けてください。

@ 「表示」メニューから「画面オプション」を選択する
A ダイアログボックスの「改ページ」のチェックボックスの×印を消す


4. レイアウトを変えるには
■ ページレイアウトの設定
ワークシートの表を印刷する用紙が決まったら、なるべく用紙内に整えて印刷したいも
のです。表のレイアウトを整えるには、上下左右の余白幅を変えたり、紙を横置きにし
てみたりします。また、1−2−3R5Jでは、表を用紙の中央に印刷することもでき
ます。

@ 印刷プリビューアイコンをクリックする
A ページレイアウトのアイコンをクリックする
B ページレイアウトの設定ダイアログボックスが表示される
C 印刷の向きや中央揃えサイズを設定して「OK」ボタンをクリックする
D プリビュー画面で確認する

▼ 印刷の設定はプリビュー画面から行うのが効果的

1−2−3R5Jのプリビュー画面では、メニューが使えなくなり、スマートアイコン
を使って印刷に関するすべての設定を行います。また、設定の結果はすぐにプリビュー
の印刷イメージに反映されますので、試行錯誤も簡単です。 このような理由から、印
刷設定はプリビュー画面から行うようにしましょう。


 
5. 部署名や日付を付けるには
■ ヘッダー、フッターの使い方
会社などで印刷物を配布する場合には、印刷を行った部署名や印刷の日付などを一緒に
印刷することが多々あります。印刷物の上下にこのような情報を差し込む部分をヘッダ
ー、フッターといいます。

@ ページレイアウトのスマートアイコンを選択する
A ヘッダーのセグメントを選択して、文字を入力する

▼ ヘッダー・フッターの挿入ボタン
 ヘッダー・フッターには自動的にデータを差し込む挿入ボタンがあります。

・ 印刷時の日付
・ 印刷時の時刻
・ ページ番号
・ ファイル名
・ セルデータ

▼ ヘッダーやフッターにはそれそれ左・右・中央の3つの情報を印刷できる
ヘッダーとフッターそれぞれは左・中央・右の「セグメント」と呼ばれる区画で仕切ら
れています。このため、最大6つの情報を付加して印刷できます。


6. 毎ページに同じ項目列やタイトル行を差し込むには
■ 印刷表題の設定
1ページに入りきらない横に長い表を印刷するときに、各ページに見出しとして同じ列
を印刷したり、逆に縦方向に長いデータベースなどを印刷したいときには、見出し行を各ペ
ージの印刷したいときがあります。1−2−3R5Jではこれらの設定をページレイア
ウトの設定で行うことができます。

@ 「ファイル」メニューから「ページレイアウトの設定」をクリックする
A 「ページレイアウトの設定」ダイアログボックスが表示される
B 「見出し行」をクリックすると、ワークシート画面になる
C 毎ページにタイトル行として印刷したい行をドラッグで範囲指定する
D 「OK」ボタンをクリックする
E 印刷プリビューアイコンをクリックして、プリビューで確認する

▼ 見出しを設定したら印刷範囲に見出し部分を含めない
印刷の表題は列、行、そしてその両方も設定することができます。また表題範囲は1列
や1行だけでなく、3列や2行など複数設定することもできます。ここで注意したいの
は、見出しが含まれたページにも見出しが付いてしまうことです。このため、そのまま
では見出しが2重になってしまいます。見出しを設定したら、必ずその部分を省いて印
刷範囲を設定しましょう。

7. 印刷を開始するには

■ 印刷の実行

プリビュー画面でページレイアウトの調整やヘッダー・フッターの設定、印刷表題など
の設定が終わったら、実際にプリンタに出力しましょう。

@ 印刷のスマートアイコンをクリックする
A 印刷ダイアログボックスが表示される
B 印刷対象やページ指定をして「OK」ボタンをクリックする
C 印刷が開始される

▼ ワークシートのサイズを知るには

D 「表示」メニューから「画面オプション」コマンドを選択する
E ダイアログが表示されるので「ワークシート枠」の横のドロップダウンリストボック
    スから「センチメートル」を選択する
F ワークシートの枠がセンチメートル単位になる

▼ 改ページ位置を指定する

G 改ページするセルの下にセルポインタを移動する
H 「スタイル」メニューから「改ページ」を選択する
I 「水平改ページ」か「垂直改ページ」を選択する
J 改ページ線が表示される





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第7章 グラフを作る

1. グラフを作成するには

■ グラフの標準的な作成方法
1−2−3R5Jのワークシートデータを使ってグラフを作成することができます。各
グラフ値はセルの値を参照しますので、ワークシートの値が変わって再計算されるたび
に、グラフも新しいデータで再描画されます。

@ グラフ化したいデータの範囲をドラッグで指定する
A グラフ作成アイコンを選択する
B グラフを貼り付ける範囲をドラッグで指定する

▼ ワークシートがグラフ作成に適したレイアウトならば、1−2−3R5Jの「イン
テリジェントグラフ」機能が使えます。このインテリジェントグラフ機能は選択された
範囲から1−2−3R5Jが自動的にグラフのタイトルや凡例,X軸項目や各データ系
列を自動認識してくれるものです。

2. グラフの種類を変更するには

■ グラフの種類の変更
グラフのスマートアイコンをクリックしてグラフを作成すると、規定値で棒グラフが作
成されます。この棒グラフを他の種類に変更する方法を学習します。

@ グラフをクリックして選択する
A グラフの種類のスマートアイコンをクリックする
B 種類のダイアログボックスが表示されるので種類を選択する

▼ グラフの種類

・ 折れ線グラフ		・面グラフ			・棒グラフ
・ 円グラフ		・XYグラフ			・株価チャート
・ 混合グラフ		・レーダーチャート		・3次元折れ線グラフ
・ 3次元面グラフ	・3次元棒グラフ		・3次元円グラフ

▼ グラフ種類はグラフをワークシート上で選択していれば、スマートメニューやメイ
ンメニューからでも変更できます。

▼ グラフは、視覚的に訴求できる便利なツールです。それでも、訴求できる点を効果
的に伝えるには、適切なグラフの種類を選ばなければなりません。また、一般的にはシ
ンプルであまり装飾を施していないグラフの方が、かえって訴求効果は高いものです。
どのグラフを使うかは次のような分類を目安にしてください。

・ 時系列の変化		線グラフ、面グラフ
・ 量の変化		棒グラフ、面グラフ、積み重ねグラフ
・ 比率			レーダーチャート、円グラフ
・ 相対関係		XYグラフ

3. グラフデータの範囲を設定するには

■ データ系列の設定方法
インテリジェントグラフはグラフ化するデータが1−2−3R5Jで自動認識できない
と作成することができません。ここでは、グラフ化したいデータ範囲がワークシート上
に離れて存在している場合のグラフ作成の方法を学習します。

@ グラフデータを選択する。(離れた範囲を指定するときは、「Ctrl」キーを押し
    ながら、それぞれドラッグする)
A グラフアイコンをクリックし、グラフを描く箇所を選択する。
B グラフができる
C 凡例の余白をクリックして、凡例を選択する
D 凡例にマウスポインタを合わせて右ボタンをクリックし、「凡例」を選択する
E ダイアログボックスが表示されるので、凡例の位置などを設定する

▼ グラフ要素をダブルクリックすると、その要素を設定するダイアログボックスが呼
び出されます。この方法は他の部分へマウスポインタを動かす必要がなく便利な設定方
法です。


4. グラフにタイトルや注釈を付けるには

■ グラフタイトルと注釈の設定
グラフを作成すると、グラフのタイトルやX軸、Y軸のタイトルなどが、適当に設定さ
れます。しかし、これらは自由に変更することができます。

@ グラフを選択し、四隅と上下左右にハンドルが表示されたらマウスポインタをハン
ドルに合わせ、ドラッグしてグラフを大きくする。
A タイトルをダブルクリックすると、ダイアログボックスが表示される。
B タイトルと注釈を入力して、「OK」ボタンをクリックする。

▼ タイトルの枠を変えるには
タイトルや注釈には規定値で枠がつきます。この枠を変更するには、枠にマウスポイン
タを合わせて右ボタンをクリックし、スマートメニューで「線と色」を選択して、変更
します。

▼ タイトルや注釈のフォントを変えるには
タイトルや注釈のフォントを変えたり、属性を変えるには、タイトル要素を選択し、マ
ウスの右ボタンをクリックしてスマートメニューから「フォントと属性」を選択して変
更します。

▼ タイトルや注釈の位置はマウスで簡単に変更できる
1−2−3R5Jのグラフ要素は、マウスでドラッグすれば簡単にその位置を変更する
ことができます。また、要素の枠をドラッグすると、文字の大きさは簡単に変わります



5. グラフの色やパターンを変えるには

■ グラフデータの色とパターンの変更
棒グラフの棒の色や円グラフの各扇形のパターンなどは自由に変更することができます

@ 色を変更したいデータ系列をクリックして選択した状態にする
A マウスの右ボタンをクリックして、スマートメニューから「線と色」を選択する
B ダイアログボックスが表示されたら、色や模様、線の種類を変更し、最後に「OK
   」ボタンをクリックする

▼ 棒グラフや線グラフで特定のデータ系列をダブルクリックすると、データ範囲の設
   定が行えるダイアログボックスが表示されます。
▼ 色の違いはモノクロプリンタでも識別できる

1−2−3R5Jのグラフは規定値でカラーで作成されます。このグラフをモノクロプ
リンタで印刷しても、プリンタドライバが色の濃淡を自動調整してくれるので、印刷し
たグラフはきちんとデータの区別が付きます。

6. グラフにコメントや矢印を追加するには

■ 図形要素の追加
1−2−3R5Jで作成したグラフには、コメントを追加したり、矢印の引き出し線を
引いたりすることができます。このコメントや矢印は「図形要素」と呼ばれます。図形
要素はグラフ上だけでなく、1−2−3R5Jのワークシートに追加することもできま
す。グラフの強調する部分にコメントを付けたり、図形を追加したり、挿絵を入れると
立派なプレゼンテーション資料になります。

@ 「テキストブロック作成」のスマートアイコンをクリックする
A ドラッグしてコメントを入れる枠を範囲指定する
B 文字を入力する
C グラフの余白部分をクリックしてコメントを確定する
D 「矢印の作成」のスマートアイコンをクリックする
E 始点とする箇所からドラッグして矢印を描く
▼ 図形要素をダブルクリックすると、設定変更のダイアログボックスを呼び出せます。

 
7. グラフを移動したり削除するには

■ グラフの管理

1−2−3R5Jで作成されたグラフは、ワークシートに貼り付けられたオブジェクト
(もの)です。貼り付けられたグラフがいらなくなったら削除することができます。ま
た、たくさんのグラフをワークシートに貼り付けた場合は、それらのグラフを効率よく
管理する方法も知っておく必要があります。

@ グラフをクリックして選択する
A 「グラフ」メニューから名前を選択する
B 「名前」ダイアログボックスが表示されたら、「名前変更」ボタンをクリックし、
    グラフに名前を付ける
C グラフをクリックして選択した状態で「Delete」キーを押すと、グラフが削
   除される

▼ グラフを、データを試算しているワークシートに貼り付けて管理するのはけっこう
大変です。そこで1−2−3R5Jの3次元ワークシートを生かして、グラフ専用のシ
ートを作成してそこで管理するようにします。


8. グラフを印刷するには

■ グラフの印刷
1−2−3R5Jで作成したグラフはプリンタに印刷できます。グラフの印刷には「グ
ラフだけを印刷」する場合と、「グラフとワークシートを一緒に印刷」する場合があり
ます。どちらの場合も通常の印刷同様に印刷プリビュー画面から設定できますので作業
は簡単です。

▼ グラフのみを印刷する

@ グラフをクリックして選択する
A 次にプリビューのスマートアイコンをクリックする
B ダイアログボックスが表示されたら、「OK」ボタンをクリックする
C プリビュー画面で確認したら、印刷のアイコンをクリックする

▼ ワークシートも含めて印刷する

D もう一度プリビューアイコンをクリックする
E ダイアログボックスが表示されたら「カレントワークシート」をクリックし、「O
   K」ボタンをクリックする
F プリビュー画面でレイアウトアイコンをクリックする
G ページレイアウトの設定ダイアログボックスのサイズのドロップダウンリストボッ
   クスから「すべてページに入れる」を選択する。
H プリビュー画面で確認し、印刷のアイコンをクリックする。

▼ 1−2−3R5Jでは対象物を先に選択すると操作が簡単
1−2−3R5Jを簡単に使うにはまず「なにを対象にするのか」と考え、ワークシー
ト上でその対象を選択しましょう。そうすればメニュー、スマートアイコン、スマート
メニューのどれかを使えば、必ず目的の操作を実行できるはずです。




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第8章 ワークシートをデータベースとして利用する

1. データベースを理解するには

■ データベースの構造
1−2−3R5Jのワークシートに入力したデータは、「売上が10万円以上の顧客を
探す」とか「社員名簿を入社年月日で並び替える」などのデータベース操作と呼ばれる
作業を行うこともできます。ただし、データベース作業を行うには、ワークシートのデ
ータはデータベースとしてレイアウトされていなければなりません。ここではまず1−
2−3R5J上のデータベースの意味とその構造を学習します。

▼ 行ごとが1つのデータの固まりになっているような表がデータベースとなる。
▼ データベースの基本構造

@ フィールドとフィールド名
データベース中の1列のデータ範囲をフィールドといいます。そして1行目に入力され
た「日付」や「商品名」など、フィールドを区別するものをフィールド名といいます。

A フィールド行
データベースの最上部の1行にはフィールド名が必要です。そしてこの行をフィールド
行といいます。

B レコード
1行のフィールドの集まりがレコードと呼ばれ、データベースの1件に相当します。1
−2−3R5Jはこのレコード単位にデータを並べ替えたり、特定のデータを検索しま
す。

C データベーステーブル
フィールドとレコードで構成される長方形の範囲をデータベーステーブルをいいます。
1−2−3R5Jではこのデータベーステーブルから特定のレコードを抽出して、ワー
クシートの他の範囲へ作られた新しいテーブルを「問い合わせテーブル」といいます。

D 入力できるデータの種類
1−2−3R5Jのワークシートに入力できるすべてのデータ種類、文字列、値、式ど
れでもフィールドに入力できます。ただし、1フィールド中のデータの種類は同じもの
にします。レコードによってデータの種類が異なると正しく検索や抽出ができません。

▼256項目のデータを8191件まで管理できる
1−2−3R5Jのワークシートで作成できるデータベースの大きさには制限がありま
す。それはデータベース自体をワークシートの中に作成するので、最大列数と最大行数
以上のデータベースは作成できないということです。
1−2−3R5Jのワークシートの列数はA〜IVまで256列ですからフィールドは
256項目までとなります。行数は8192行でフィールド行に1行使ってしまうので
件数は、8191件までしか作成できません。

 
2. データを並べ替えるには

■ ソート機能の使い方
データベースを使うと「売上成績のいい順に売上表を並べ替える」とか「売掛金の回収
日付順にリストを並べ替える」といった作業を行うことができます。1−2−3R5J
では並べ替えることを「ソート」といいます。データベースは並べ変わってもワークシ
ートに入力されたデータに変わりはないので、さらに計算したり、グラフ化することも
できます。

@ ソートするデータベースをドラッグして選択する。(フィールド行は含めないよう
   に注意する。)
A 「範囲」メニューから「ソート」を選択する。
B ダイアログボックスが表示されるので、ソートのキーとなるフィールド列を指定す
   る。フィールド内であればどのセルでもよい
C ソートの順序を昇順、降順どちらかをクリックして選択する
D 日付順にソートしてさらに顧客名でソートする場合などには、「キー追加」ボタン
   をクリックして追加設定する。
E 他のキーで最初からソートの設定をやり直すには「リセット」ボタンをクリックする
F 設定が終わったら「OK」ボタンをクリックする

▼ ソートは行方向しかできない
ソート機能で並べ替えることのできるのは行単位だけです。列単位で並べることはでき
ません。並べる必要があるデータのリストはデータベース形式でワークシートに作成す
るようにします。どうしても列単位でレイアウトされたワークシートを並べ替えたいと
きは「範囲」メニューから「回転」を実行してソートします。

▼ 間違った場合は、

ソートで大量のデータを並べ替えたときには「元に戻す」機能が使えない場合がありま
す。ソート前のデータが必要な場合は、ソート元のデータを他のワークシートにコピー
してから実行するようにします。

3. 特定のデータを検索するには
■ データの検索方法
データベースから「単価が千円以上のレコードを見つける」ような作業を「データの検
索」といいます。また同様にそのレコードをワークシートの他範囲に抜き出すことを「
データの抽出」といいます。データベースの作業の主役は検索と抽出です。

@ データを検索する範囲をドラッグして選択する。(フィールド行も含める)
A 「ツール」メニューから「データベース」を選択し、レコード検索をクリックする
B 「レコード検索」ダイアログボックスが表示される
C 「フィールド名」「演算子」「数値」を設定し「OK」ボタンをクリックする
D 条件に合致するレコードが検索される

▼ 演算子を理解するのがデータベース理解への早道
1−2−3R5Jで検索や問い合わせを行うには条件を設定しなければなりません。条
件を設定するときには「顧客名が朝日通信のもの」のように文字ではなく、「顧客名=
朝日通信」のような式で指定します。このとき使用する「=」を式同様に演算子といい
ます。

演算子	意味		例		例の意味

=	一致	顧客名=朝日通信	顧客名が朝日通信のレコードを検索
>より大きい	単価>1000		単価が1000円より大きいレコードを検索
<未満		単価<1000		単価が1000円未満のレコードを検索
<=	以下	金額<=10000		金額が10000円以下のレコードを検索
>=	以上	金額>=5000		金額が5000円以上のレコードを検索
<>	不一致	商品名<>コピー用紙	商品名がコピー用紙以外を検索


4. 特定のデータを抽出するには

■ 問い合わせによるデータの抽出
特定のレコードをデータベースデーブルから抽出して、新しいテーブルを作成する作業
を「レコードの抽出」といいます。この抽出されたテーブルを「問い合わせテーブル」
といいます。問い合わせテーブルはグラフなどと同じくワークシート上のオブジェクト
になります。この問い合わせテーブルを編集したり、修正して元のデータベーステーブ
ルに戻すこともできます。

@ ドラッグしてデータベース範囲を選択する(フィールド行も含める)
A 「ツール」メニューから「データベース」を選択し、「問合せ」をクリックする
B 「問合せアシスト」のダイアログボックスが表示されたら、「条件設定」ボタンを
   クリックする
C 「フィールド名」「演算子」「数値」など、1つ目の条件を設定する
D [AND]ボタンをクリックし、2つ目の条件を設定し、「OK」ボタンをクリッ
    クする
E 再び、「問合せアシスト」ダイアログボックスが表示されたら、問い合わせテーブ
   ルの位置を選択し、最後に「OK」ボタンをクリックする

▼ 複雑な条件も「かつ」と「または」の組み合わせ

条件同士を結ぶ格は「……かつ……」(論理積)を表す"AND"と「……または……」
(論理和)を表す"OR"があります。複数の条件を指定するには1つの条件設定が終わ
ったら、ダイアログボックスの「AND」または[OR]ボタンをクリックします。

 
5. レコードを修正するには

■ 問い合わせテーブルを使ったレコードの修正
1−2−3R5Jでは問い合わせテーブルでレコードをまとめて修正し、一括してデー
タベースレコードに戻すことができます。

@ 問合せテーブルをクリックして、選択する
A 「問合せ」メニューから「オプション設定」をクリックする
B ダイアログボックスが表示されたら「データベース更新可能」をオンにし、「OK
   」ボタンをクリックする
C データの更新可能な状態になったことを告げるメッセージが表示されたら「OK」ボ
   タンをクリックする
D 修正する問い合わせテーブルを選択し、データを修正する
E 「問い合わせ」メニューから「データベーステーブル更新」を選択する

▼ 1−2−3R5Jのデータベース機能は問い合わせメニューから
問い合わせテーブルを選択すると、メインメニューにはグラフを選択したときと同様に
問い合わせメニューが追加されます。


6. レコードを追加したり削除するには

■ レコードの新規追加と削除
すでにあるデータベーステーブルに新しいレコードを追加したり、不要になったレコー
ドを特定の条件で削除することもできます。レコードの追加や削除は、データベースと
しては基本的な操作です。

@ 追加するレコードを作成する
A 「ツール」メニューから「データベース」を選択し、「レコード追加」をクリック
   する
B 「レコード追加」ダイアログボックスが表示されたら、追加するレコードと追加先
   データベーステーブルをそれぞれ、フィールド行も含めてドラッグで選択する
C 最後に「OK」ボタンをクリックする

▼ レコードを追加するにはフィールド名を一致させる
新しいレコードを追加するには追加範囲にフィールド行を作成し、そのフィールド名は
データベーステーブルのものと一致していなければなりません。データベース操作では
フィールド名が重要な意味を持っていることを覚えておきましょう

▼ 特定の条件でレコードを削除する

@ データベーステーブルを選択する
A 「ツールメニュー」から「データベース」を選択し「レコードの削除」をクリック
   する
B ダイアログボックスが表示されたら削除するレコードの条件を設定し、「OK」ボ
   タンをクリックする


7. データベースを集計するには

■ データベースの集計方法
1−2−3R5Jでは、ワークシートに作成されたデータベースを顧客名ごとに集計し
たり、1月の売上を集計したりを簡単に行えます。データベースの単純な集計は、1−
2−3R5Jのクロス集計機能を使えば実行できます。

@ 集計するデータベースをフィールド行も含めてドラッグで範囲指定し、選択する
A 「ツール」メニューから「データベース」を選択し「クロス集計」をクリックする
B 「クロス集計見出しオプション」ダイアログボックスが表示されたら列見出しと行
   見出しを選択し、「続行」ボタンをクリックする
C 「クロス集計データオプション」ダイアログボックスが表示されたら集計対象のフ
   ィールドと集計の演算方法を指定し、最後に「続行」ボタンをクリックする

▼ クロス集計アシスタントダイアログボックスには「戻る」ボタンが付いています。
このボタンをクリックすれば1つ前のダイアログボックスに戻り、設定し直すことがで
き
ます。




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第9章 関数を使いこなす

1. @関数を使って合計を出すには

■ @関数の使い方
1−2−3R5Jには複雑な計算を簡単に行えるように@関数が付いています。@関数
を使うと「500セル範囲の平均」や「30年間ローンの最終支払い利息」などを簡単
に計算することができます。1−2−3R5Jにはこの@関数を簡単にワークシートの
入力する関数セレクタも付いています。

@ 合計を表示したいセルをクリックする
A @関数セレクタをクリックし「SUM」をクリックする
B 合計を求める範囲をドラッグで指定し、最後に「Enter」キーを押す

▼ @関数はキーボードからも入力できる

@関数は式同様にキーボードからも入力できます。

▼ 関数セレクタ
関数セレクタを使うとすべての関数を対話形式で入力できます。


2. @関数を使って平均を出すには

■ 統計関数の使い方
1−2−3R5Jでよく使われる関数は、「統計関数」と呼ばれています。統計関数に
は「合計する」「平均値を求める」「最大値を求める」ための@関数が含まれます。

@ 平均を表示したいセルをクリックする
A 関数セレクタをクリックし、「AVG」を選択する
B 平均を求める範囲をドラッグで指定し、最後に「Enter」キーを押す
C 表示形式セレクタをクリックし、「固定」を選択する
D 少数桁数セレクタをクリックし、少数以下第2までを選択する

▼ セル番地を使った式をコピーすると、コピー先でセル番地が調整されるのと同様に、@
関数の因数にセル番地を使っていればコピーするとセル番地は調整されます。

▼ 事務的な作業を行う場合によく使う統計関数には次のようなものがあります。

 @SUM(範囲)		範囲の合計を求める
 @AVG(範囲)		範囲の平均値を求める
 @MAX(範囲)		範囲の最大値を求める
 @MIN(範囲)		範囲の最小値を求める
 @COUNT(範囲)		範囲内の入力済みセルの個数を求める
 @RANK(数値、範囲)	範囲内の数値の順位を求める
 
3. コードを入力して商品名や価格を表示させるには

■ @VLOOKUP関数の使い方

ワークシートに商品リストをあらかじめ作成しておき、商品コードを入力したら商品名
や価格を取り出し、商品の注文量に応じて掛け率を計算するには,@VLOOKUP関
数を使います。@VLOOKUP関数のようなものを内容調査関数といい、ワークシー
ト上に作成された表から、列位置や値などを元に、該当するセルの値を引用するもので
す。

▼ @VLOOKUP関数は、一つのデーブルから複数の値を引き出せる
@VLOOKUP関数の書式は次のようになります。
@VLOOKUP(照合値,照合範囲,照合範囲列位置)
照合値にはコードや注文量など、引用の元になるデータを指定します。照合範囲は商品
マスタや掛け率一覧といったマスタテーブルの範囲を指定します。照合範囲列位置には
照合範囲の表の何列目のデータを引用するか数値で指定します。また、@VLOOKUP関数は
一つのキーから、複数の項目を照合することができます。最後の因数の照合範囲列位置
を1にすれば、キーのすぐ右、2にすれば2つ右のセルが参照されます。


4. ディスク上の別のワークシートにリンクするには

■ リンク式の作成方法
1−2−3Rのワークシートには他のワークシートを参照する「リンク式」を入力する
こともできます。3次元ワークシートではデータはあくまでも1ファイル内で参照し合
いますが、リンク式では、ディスク上の別のファイルのワークシートにリンクすること
ができます。

@ 参照先のファイルを開く
A 「ウィンドウ」メニューから「並べて表示」を選択する
B 参照したデータを表示したいセルをクリックして参照元を選択し、「+」を入力する
C 参照先をクリックして選択すると、参照元には参照先の情報が表示される
D 「Enter」キーを押して確定する

▼ リンク式は1−2−3R5Jの他の式と書式が違います。リンク式は次のような書
   式で入力します。
例:+<<C:¥REPORT¥YEAR93¥決算表.WK4>>A:A1
リンク式パス名はリンク先ワークシートがカレントパスにあれば省略することができま
す。リンクセル番地には範囲名を使うこともできます。リンク式はワークシート上の再
計算と異なり、ディスク上のリンク先を検索して再計算するため、ディスクアクセス分
再計算のスピードが遅くなります。大量のデータをリンクする場合には、1ファイルの
3次元ワークシートにまとめるようにした方がよいでしょう。

 
5. 条件に合わせてセルの内容を変えるには

■ @IF関数の使い方
ワークシートを作成していると、「テストの結果が50点以下ならば不可、51点以上
なら可」とセルに評価結果を表示したいなど、セルの計算結果を条件判断したいことが
たびたび出てきます。このような場合には、論理判断を行う@IF関数を使います。
例:達成率が100%以上のものに「合」、それ未満のものに「否」を表示する

@ 「合」あるいは「否」を表示したいセルをクリックする
A 関数セレクタをクリックし、「IF」をクリックする
B 参照するセルをクリックして選択する
C 条件式を入力する
例:@IF(4月:j5>=1,"合","否")

▼ @IF関するを活用するには論理式に強くなろう
@IF関数の基本的な書式は次の通りです。
   @IF(条件,結果が真のときの値,結果が偽のときの値)
例えば、セルA1が数値100ならば「一致」それ以外ならば「不一致」という文字列
をセルに表示するには、次のように@IF関数を使います。
   @IF(A1=100,"一致","不一致")
条件は必ず例のように論理式か論理式の結果=1か0の値が計算される式などを用いま
す。
例えば@IF(1>0,100,−100)の結果は「1は0よりも大きい=真」とな
るのでセルには100の数値が表示されます。論理演算子はデータベース条件と同じも
のが使えます。
複雑な条件が必要なときには、論理演算子#AND#(かつ)、#OR#(または)、
#NOT#(ではない)を使うこともできます。


6. 特定の行や列を画面上で固定するには

■ 表題の設定とが面分割の設定

ワークシートで作業をしていると、データベースのフィールド行を画面に残したままス
クロールしたり、ワークシート画面を分割して他の範囲を参照しながらデータを入力し
たい場合があります。このようなときには表題を設定することができます。

@ 表題を設定するところの下または右のセルをクリックする
A 「表示」メニューから「表題」を選択する
B ダイアログボックスが表示されたら「両方」を選択し、「OK」ボタンをクリック
する

▼ 表題を解除するには
設定した表題を解除するには、同じコマンドを選択して解除します。





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第10章 知っておくと便利な機能

1. 日付や時刻の計算をするには

■ 日付連番と時刻連番を使った計算
ワークシートに入力した2つの日付から経過月数を求めたり、時刻から勤務時間を求め
るには、日付と時刻の@関数を使います。日付や時刻の関数を使うと、実際に入ってい
る連番の数字を意識せずに、日付や時刻を扱えます。

例:勤続年数を調べる

@ @TODAY関数で本日の日付を入力する
A @DATEDIF関数で勤続年数を計算する
@DATEDIF(B4,$B$1,"Y") 
@DATEDIF(入社年月日のセル番地,本日の日付のセル番地,"年数")
"Y"を"m"にすると勤続月数"、"D"のすると勤続日数が計算される

▼ 年号で日付を表すには

西暦だけでなく、年号を付けて日付を表したいときがあります。年号を付けるには,@
DATESTRING関数を使います。例:@DATESTRING(@DATE(9
4,4,1))

▼ 曜日を計算するには
日付連番から「月・火・水」といった曜日を表示するには@WEEKDAY関数と@C
HOOSE関数を組み合わせます。@WEEKDAY関数は日付連番から曜日を「0」
(月曜)「1」(火曜)というふうに0から6までの数字で返します。数字ではわかり
にくいので@CHOOSE関数を使って、文字列の並びから数字に該当するものを引っ
張ってきます。文字列の方に、「月」、「火」を並べておいて、選択する数値のところ
に@WEEKDAY関数を入れれば曜日の文字を得ることができます。

例:@CHOOSE(@WEEKDAY(@DATE893,4,1)),"月","火"
,"水","木","金","土","日")

▼ 日付や時刻に関する関数
 @YEAR関数		年を求める
 @MONTH関数		月を求める
 @DAY関数		日を求める
 @HOUR関数		時を求める
 @MINUTE関数		分を求める
 @SECOND関数		秒を求める
 
2.数値を切り上げ、切り下げしたり四捨五入するには

■ 数値丸め関数の使い方
ワークシート上で計算作業には数値を四捨五入したり、1円以下を切り捨てたりするこ
とが多くあります。
1−2−3R5Jには数値を丸める@関数も多く備わっています。

@ROUND		四捨五入
@ROUNDUP		切り上げ
@ROUNDDOWN		切り捨て
@INI			整数化
@MOD			余り


3. 0のセルを見えないようにするには

■ セル表示の制御方法
ワークシート中に第3者に見られたくないセルや、印刷したくないセルは、非表示にす
ることができます。また見積書や報告書で計算結果の0を空白にすることもできます。
作成したワークシートの式関係を調べるときや式の内容を第3者に説明するときには、
計算結果ではなく式を表示することもできます。

▼ 非表示にする

@ 非表示にしたい範囲をドラッグで選択する
A 表示形式セレクタをクリックし、「非表示」を選択する

▼ ワークシートの規定値を変更する

B 「スタイル」メニューから「ワークシートの規定値」を選択する
C ダイアログボックスが表示されたら、「ゼロの表示」のチェックを消すし、「OK
」ボタンをクリックする

▼ 式を確認する

D 式を確認したい範囲をドラッグで指定する
E 表示形式セレクタをクリックし、「式」をクリックする

 
4. 自分用のスマートアイコンセットを作るには

■ スマートアイコンのカスタマイズ
1−2−3R5Jにはあらかじめ「印刷」とか「グラフ」などのスマートアイコンセッ
トが用意されています。しかし、ユーザごとに多用するスマートアイコンは異なります
。そこで、自分がもっとも使うスマートアイコンを集めて、新しいセットを作ることが
できます。

@ 「ツール」メニューから「スマートアイコン」を選択する
A ダイアログボックスが表示されたら「セット保存」ボタンをクリックする
B アイコンセット名を入力して「OK」ボタンをクリックする
C 修正するスマートアイコンセットを選択し、よく使うスマートアイコンをアイコン一
   覧からドラッグして組み込む
D 設定が終了したら「OK」ボタンをクリックする

▼ スマートアイコンは使いやすいところに表示できる
 
スマートアイコンは画面の上下左右、またはダイアログボックスのように浮動で表示す
ることができます。
一番使いやすいところへ配置しましょう。


5. セルの参照関係を調べるには

■ ワークシート検査機能
ワークシートに式を作成するのは@関数セレクタやコピー機能を使うことにより非常に簡
単に行えます。ところが作成したワークシートを再び改訂しようとしたり、第3者が作
成したワークシートの仕組みを理解しようとするのは非常に手間と時間がかかります。
そのようなときは1−2−3R5Jのワークシート検査機能を使うと、ワークシートの
仕組みを理解する手助けとなります。

@ 検査するセルをクリックする
A スマートアイコンセレクタをクリックし、ワークシート検査をクリックすると、アイ
   コンセットが表示される
B 参照式の検査アイコンをクリックする
C 「ツール」メニューから選択することもできる
D ダイアログボックスが表示されたら「セルを参照する式」をクリックし、「OK」
   ボタンをクリックする
E 該当する式が入力されたセルが反転表示される



6.ワークシートにシュミレーションの履歴を残すには

■ バージョンマネージャの使い方
予算のワークシートを作成して、期中に予算を変更するのも1−2−3R5Jを使えば
簡単です。しかしこの場合にも「いつ、どういう理由で予算を変更したか」はワークシ
ートに残っていません。ワークシートのシュミレーション値を複数使ったり、変更履歴
を残したい場合にはバージョンマネージャ機能を使います

例:売上成長率を変えてシュミレーションしてみる

@ 「範囲」メニューから「バージョン」をクリックする
A バージョンマネージャダイアログボックスが表示されるので邪魔にならない場所に移
   動する
B 売上成長率20%が入力されているセルをクリックし、ダイアログボックスの「作成
   」ボタンをクリックする。
C バージョン名を入力し、コメントにはバージョンの説明書きを入力して、「OK」ボ
   タンをクリックする。
D バージョンが登録され、現在登録されているバージョンが表示される。

▼ 成長率10%になったときのバージョンを作る

E 売上成長率のセルをデータを10%に変更する
F 登録したセルと同じセルを変更すると、バージョン名が斜体文字になる
G バージョンマネージャの作成ボタンをクリックする
H バージョン名とコメントを入力し、「OK」ボタンをクリックして、登録します。
I 「索引」ボタンをクリックする「バージョンマネージャ索引」画面が表示され、登録
   されているバージョン名の一覧が表示される。
J シュミレーションしたいバージョン名をダブルクリックするとワークシートに反映さ
   れる。


7. ワークシートデータを地図上に表現するには

■ マップ機能の使い方

1−2−3R5Jにはワークシートのデータを地図上に色分けして表現できるマップ機
能が追加されました。マップ機能を使うと、、地域別売上データを地図上で表現したり
、市場独占率なども視覚的に訴求することができるようになります。

例:支店別売上、達成率管理表を地図上で再現する

@ 空白セルをクリックして選択状態にする
A 都道府県名は正確に入力する
B 「ツール」メニューから「マップ」を選択し、「新規」をクリックする
C マップにするデータをドラッグして選択し、「OK」ボタンをクリックする
D マップ描画位置をクリックして指定する
E マップをダブルクリックするとマップビュー画面なる。

▼ マップは図形要素なので、枠線をドラッグすれば拡大縮小できる。
▼ マップビュー画面で地図のタイトルや、地図そのもの、凡例などのサイズやレイアウ
    トを変更できる。
▼ マウスの右クリックで、マップのズームアウトやセンタリングなどができる。
▼ マップ内をドラッグして選択するとその部分を拡大できる
▼ 地図の一部を拡大するには「Ctrl」キーを押しながらドラッグします。


8. 他のバージョンの1−2−3ファイルや、他のスプレッ
  トシートファイルを開くには

■ .WK4フォーマット以外のワークシートの開き方
MS-DOS版1−2−3や他のスプレットシートソフトウェアで作成されたワークシートを
1−2−3上で開くのは簡単です。

@ ファイルを開くアイコンをクリックする
A ファイルの種類を選択する(例:1−2−3(wj*))
B 以前のバージョンの1−2−3のファイルが表示されるのでファイル名を選択する
C 「OK」ボタンを押す

▼ 1−2−3R5Jで読み書きできるファイルはこれだ

1−2−3R5Jの.WK4以外の形式でワークシートを保存する手順も、開く場合と
全く同じです。次のデータ形式なら、読むことも保存することもできます。
  ファイル形式名		対応するアプリケーション
  1−2−3(.WK3)	1−2−3のOS/2版R3JやWindows版
				R1.01J、R1,1J形式
  1−2−3(.WK2)	日本語1−2−3MS-DOS版R2J〜R2.3J形式
  1−2−3(.WJ3)	日本語1−2−3MS-DOS版R2.4J形式
  1−2−3(.WK1)	英語版1−2−3R2.4まで使える形式
  Excelブック(.XLW)Microsoft Excel 4.0のブック形式
  Excelワークシート(.XLW)Microsoft Excel 5.0までの単一ワークシート形式
  dBASE(.DBF)	Borland dBASE Wまでの形式

 
9. テキストファイルを開くには

■ テキストファイルの取り込み方法
1−2−3R5Jが直接ファイルを開いたり、保存できないソフトウェアとデータを交
換するには、MS-DOS標準テキストファイル形式でデータを受け渡します。ほとんどのMS-
DOS版またはWindows版ソフトウェアではテキストファイルを開いたり保存する
機能が付いていますので、この方法を使えばデータを再入力する手間はかからなくなり
ます。

@ ファイルを開くアイコンをクリックします。
A ダイアログボックスが表示されたら、ファイルの種類でテキストを選択する
B 「オプション」ボタンをクリックする
C 「テキストオプション」ダイアログボックスの区切り記号で「カンマ」を選択し、
   「OK」ボタンをクリックする
D 「ファイルを開く」ダイアログボックスで、「OK」ボタンをクリックする

▼ 1−2−3R5Jのワークシートデータをテキストファイルで保存することもでき
ます。ファイルを保存するときにファイルの種類リストボックスでテキスト(TXT)
を指定してください。1−2−3R5Jからテキストファイルを作成すると画面イメー
ジがそのままファイルになります。表示形式の「,」記号や%などもファイルに保存さ
れますので注意してください。


10. 1−2−3R5Jのデータを他のアプリケーションに
   貼り付けるには

■ Windowsアプリケーションとのデータ交換
Windowsは、どのソフト間でもデータがやりとりできるようになっています。デ
ータの種類はテキスト、数値、画像などのようなデータもほとんどやり取りできます。
データの渡し方も、単純に渡す、データ元に変更があったら渡した側でも変更される、
データをダブルクリックすると貼り付け元のアプリケーション自体が起動する、などの
ような方法が用意されています。

▼ 日々更新されるデータを反映したいときはリンク
Windowsのアプリケーション間でデータをリンクしたり、貼り付けるには次の3
つの方法があります。

・ DDEやOLEを使ったリンク
通常「リンク貼り付け」か「形式を選択して貼り付け」を使います。元の1−2−3R
5Jのワークシートの値が変われば、貼り付け先のデータも自動的に変更されます。
・ OLE埋め込み貼り付け
データは元のファイルからは独立していますが、ダブルクリックすると元のアプリケー
ションが起動して修正できます。
・ ただの貼り付け
文字情報や画像情報自体は貼り付けできますが、データを作成したアプリケーションに
関する情報はありません。ダブルクリックしても元のデータを編集できません。


11. 他のアプリケーションのデータを1−2−3R5Jに貼り付けるには

■ 他のWindowsアプリケーションのデータの貼り付け
Wordや一太郎などのWindowsアプリケーションで作成したデータを1−2−
3R5Jのワークシートに貼り付けることもできます。貼り付けたデータはセルデータ
や図形要素となり、ワークシート上で自由に配置したり、サイズを変更することもでき
ます。

▼ セルデータになるのは文字だけ

1−2−3R5Jのワークシートにはテキストデータや、作業中以外のワークシートの
セルデータ、画像データなどを貼り付けることができます。
この中でも、テキストデータだけがセルの中に入力されます。他のデータは描画要素と
してワークシートの上に貼り付くだけです。

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